つまらん人生語り

救えないほどの愚かな人間が、どうでもいいことを書くだけです。

ヒトとモノ

正義と悪、なんてよく言われますけれど、本当に2つとも同じものだと思います。

夢や希望を打ち砕くものは悪とされる、いえいえ夢や希望こそが悪の塊かもしれませんもの。

誰もかれもを許し、人々に安らぎを与えるものが正義、いえいえ信頼の厚い人ほど上っ面が丈夫で本心が見えないだけで、中は暗闇でしかありません。

 

例えばクモやムカデなんかの不快害虫が家にでたとか、ハクビシンが実家の農作物を荒らしたなどのとき、どうするでしょうか。

 

虫好きや動物好きの方は野生に返したり柵を立てたり、また小さな虫なら放置するでしょう。

一方で虫が嫌いだったり農作に命を懸けている方は殺すこともあります。 

 

ではどっちが正しいでしょうか。

そう聞かれても、答えは出ません。

生き物を野生に返す、被害をなくすために対策する、あるいはその生き物を殺す、または放置。どれも正しい選択であり、同時に間違っていると言われてもおかしくはありません。

 

それなのに自分の考えが合っていると信じて疑わない人は世の中に数多の数だけ存在します。そうして、それに比例するように反対の意見、あるいは進化した、劣化した意見が誕生していきます。

答えがない問題の答えを勝手にあると決めつけ、さらに方角すらも確定と定めて勝手に歩き続けているのです。その途中であった人が違う方向に歩いていれば殺しながら進む。これがよくいわれる正義と悪の根底にある原理だと思います。

 

自分の自惚れで動物を息絶えさせ、植物を枯らし、無機物さえも破壊し尽くす。そして人間を殺す。

正しいものとそうでないものの判別がつかなくなった人間はヒトではなく1つのことしか覚えられない、ひと昔前のコンピュータよりも性能が低いただのモノに成り下がります。これはなんというお笑い種でしょう。